子どもの歯磨きと保護者の向き合い方

 

子どもの歯磨きに悩むお母さんへ

「ちゃんと磨かなきゃ」と思うほど、うまくいかない夜があるなんてことないですか?

「逃げる」「嫌がる」「泣く」「口を開けない」

毎日続くと、こちらの心もすり減りますよね。


ラッコも病院で子供の歯を磨いてあげる時、

嫌がる子、嫌がらない子色々出会いました。


安心してください。
子どもが歯磨きを嫌がるのは“普通”です。


歯磨きは子どもにとって、


・じっとしなきゃいけない
・口の中を触られる
・味や感触が気になる
・眠い時間にやられる


という、まあまあハードなイベントなんです。

だからまずは、「嫌がるのが当たり前」という前提に立ってあげてください


年齢別・基本の考え方

0~2歳:まずは“慣れ”

この時期は完璧に磨くことよりも、「口を触られることに慣れる」ことが大事。

ポイントは:

・いきなり歯ブラシを入れない
・まずはほっぺや唇を触る
・指で歯をちょんちょん触る

スキンシップの延長線上に歯磨きを置くイメージです。

可能であればガーゼで歯を触れるといいかなと思います。

歯ブラシで磨けないときはガーゼで拭いてあげるだけでも大丈夫!

無理に「毎日完璧に磨く」をしなくても大丈夫。

今日は触るだけ、今日は拭くだけ。

昨日できて今日は無理でも仕方ない。


3~5歳:仕上げ磨きが勝負

この時期は虫歯のリスクが一気に上がります。
奥歯が増え、溝が深く、磨き残しが出やすい。

仕上げ磨きのコツはたった3つ。

① 寝かせ磨き
膝の上に頭を乗せて、上から覗き込む姿勢。これが一番見える。

② 鉛筆持ち
歯ブラシはギュッと握らない。鉛筆を持つように軽く持つ。力は思っているより“弱くていい”。

③ 1か所10回
シャカシャカ横に動かすだけでOK。完璧な角度より「当て続けること」が大事。


歯茎は傷つきやすい敏感な部分。

大人も強い力で磨くとヒリヒリしたりしますよね。

力が入りすぎると痛がって次から又「痛いかも」とか「怖い」というイメージが付いてしまって磨きたくないとなりやすいです。

自分の体なら多少加減しやすいかもですが人のとなると難しい。

だからこそ優しくを心がけてください。

力はなくてもしっかりブラシが当たっていれば汚れは落ちますよ


一番虫歯になりやすい場所

・奥歯の溝
・奥歯と奥歯の間
・上の前歯の付け根(ここ超重要)

特に上の前歯の付け根は、甘い飲み物が溜まりやすい場所。
仕上げ磨きでは必ずチェックしてください。


歯磨きで絶対にやらなくていいこと

・血が出るほどゴシゴシ
・毎日完璧にしようとする
・嫌がる=失敗だと思うこと

虫歯は「1日磨けなかった」からできるわけではありません。
問題は“習慣が崩れること”。

6割できれば十分合格です。


どうしても嫌がる時の裏ワザ

・歌を固定する(毎日同じ歌)
・タイマーで「あと30秒ね」
・スマホ動画は“最終手段”にする
・終わったら必ず褒める(内容は何でもいい)

子どもは“歯磨きが嫌い”なんじゃなくて、
「嫌な時間の終わりが見えない」のが不安な場合が多いのです。

わかりやすい終わりを設定する。

これ、心理学的にも効きます。

何秒なら頑張れる?じゃあ今日はその時間頑張ろう。

そんな感じの日があってもOK


保護者へ一番伝えたいこと

あなたがイライラしてしまうのは、
「ちゃんと育てたい」と思っているからです。

それはもう、十分すごい。

歯磨きは、親の愛情の量を測るテストじゃありません。

毎日少しずつでいい。
完璧じゃなくていい。


大人になった時、歯の大切さに気が付いた時、

きっとその子は

「毎日ちゃんと磨いてくれてありがとう」

そう思ってくれるはず。


そのときあなたは、
あの夜のバトルは無駄じゃなかった、と思えると思います。

たかが乳歯、されど乳歯。

少しでも悩める保護者様の力になれればと思ってます。


X(旧:Twitter)やnoteでも歯科のちょっとした疑問を中心に発信しております。
興味がありましたら是非そちらの方もよろしくお願いいたします。
書いてほしい疑問質問等ありましたら是非お待ちしております。

元歯科衛生士ラッコ京子(@Kworks1228)さん / X

元歯科衛生士ラッコ京子|note


本記事は、
暮らしの中の不安を少しでも軽くするために
LUXCIA CREATIVEが情報提供しています。

コメント